多数回の人工妊娠中絶で卵巣機能は必ず早く低下する?日本の体外受精に向けた妊活アドバイス
- wangyingzhe
- 7月22日
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多数回の人工妊娠中絶で卵巣機能は必ず早く低下する?日本の体外受精に向けた妊活アドバイス
近年、30歳を過ぎてから妊娠・出産を計画する女性が増えています。仕事のペースや生活のストレス、ライフプランの変化により、妊活を始める時期も変わりつつあります。実際に妊活を始めると、これまであまり気にしていなかった婦人科の既往歴が気になる方も少なくありません。「人工妊娠中絶を何度か経験すると卵巣機能が早く低下するのか」「将来、日本で体外受精を受ける際に影響があるのか」「日本で卵子凍結を早めに検討したほうがよいのか」といった質問は、外来でもよく寄せられる相談内容です。
人工妊娠中絶を繰り返すと、卵巣機能は直接低下するのでしょうか?
人工妊娠中絶を数回経験すると、卵巣機能が必ず急速に低下すると考える方もいます。しかし、この考え方は必ずしも正確ではありません。
卵巣機能の早期低下は、遺伝的要因、加齢、自己免疫疾患、染色体異常、放射線・化学療法、卵巣手術など、さまざまな要因が関係しています。人工妊娠中絶だけが原因ではなく、両者を単純に結び付けることはできません。
ただし、人工妊娠中絶を繰り返すことで、女性の生殖器にさまざまな影響が及ぶ可能性はあります。子宮腔内への処置を繰り返すことで、子宮内膜の損傷や子宮腔癒着、感染のリスクが高まることがあり、一部の女性では月経量の減少や月経周期の変化がみられることもあります。これらの問題は卵巣機能の早期低下を直接引き起こすとは限りませんが、将来の妊娠や胚の着床に影響を及ぼす可能性があります。
妊活前に卵巣機能を確認することが重要な理由
妊娠を希望する方にとって、年齢以上に重要なのが卵巣予備能です。
女性が持つ卵胞の数は出生時にほぼ決まっており、その後は加齢とともに減少し、再生することはありません。そのため、人工妊娠中絶の経験の有無にかかわらず、35歳を過ぎると卵巣予備能の低下は加速していきます。
現在、卵巣予備能の評価には、AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査、基礎胞状卵胞数(AFC)の測定、ホルモン値の検査などが一般的に用いられています。これらの指標を組み合わせることで、医師は卵巣予備能をより総合的に評価し、その後の妊活プランの参考とすることができます。
検査によって卵巣機能の低下が確認された場合は、早い段階で計画を立てるほど、選択肢も広がります。
子宮への影響にも注意が必要
卵巣よりも、人工妊娠中絶を繰り返すことによる影響が現れやすいのは子宮内環境です。
子宮内容除去術を繰り返すことで、子宮内膜が薄くなったり、子宮腔癒着や慢性的な炎症が起こったりし、受精卵の着床に影響を与える可能性があります。卵巣機能が正常であっても、子宮内環境の変化によって妊娠しにくくなったり、流産を繰り返したりするケースもあります。
そのため、月経量が著しく減少した場合や無月経、子宮内手術を繰り返した既往がある場合、あるいは長期間妊娠に至らない場合には、卵巣機能だけに注目するのではなく、できるだけ早く総合的な検査を受けることが大切です。


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